DETAIL
カタログコード: 502-626
塩素測定用粉末は水道水やプールの水など調べたい液体に溶かして塩素濃度を測定することができます。粉末タイプの試薬は液体タイプの試薬が身体に影響を及ぼすおそれがあるとして代替用品として販売されるようになりました。利用するときに必要な分だけ溶かせばよく、個別包装のスティックタイプになっているので面倒な計量が不要で取り扱いやすく人気です。
附属の機器も軽量になっており、遊離残塩素濃度を測定するだけでなく、続けてヨウ素カリウム粉末を加えれば結合残塩素濃度も測定することができ、より正確な測定値を計測することができます。
塩素測定用粉末にはPH対応がなされているので、PH3から10までの水質であればPHに影響をされることなく、安定した測定をすることができます。
粉末でも液体でも使用期限が設定されており、開封されない未使用の場合でも1年となっていますし、開封した場合にはできるだけ早めに使い切らなくてはならないので、最適な分量を購入することをおすすめします。
DPDとは?
そもそもDPDとはジエチルパラフェニレンジアミンのことで残留塩素を測定する方法のことです。
DPD試薬を用いて、消毒効果の指標である塩素』が水分中にどのくらい存在するかを測定することができます。この水分中に残っている塩素の事を「遊離残留塩素」といいます。
ほとんどのプール、入浴施設などでは、使用のたびに水を入れ替えることはせず
一度使用した水を循環させ塩素による消毒をすることにより、水道コストを抑えています。
例えば学校のプールなどでは測定方法は以下のように定められています。
「遊離残留塩素は、プール使用直前に測定するとともに、プール使用中1時間に1回以上測定する。 その測定点は、プール内の対角線上のほぼ等間隔の位置で、水面下約20cm付近の3ヶ所について行う。」
つまり1時間に3錠は必要な計算になります。 市民プールやスポーツクラブ、スイミングスクールなどプールの水質検査や飲料水の残留塩素測定に DPD試薬は欠かせないものとなっております。
また、フィットネスクラブなどのプールの水質は『遊泳用プールの衛生基準(厚生労働省)』により基準が定められています。
遊離残留塩素(mg/L) 0.4?1.0 毎日午前中1回以上、午後2回以上
水素イオン濃度(pH) 5.8?8.6 毎月1回以上
消毒効果の指標となる遊離残留塩素の濃度は1日最低3回以上の測定が必要です。また、プールの水は常に消毒を行い、遊離残留塩素濃度がプール内で均一になるよう管理することが求められています。そのため、プール内の対角線上におけるほぼ等間隔の位置3箇所以上の水面下20cm及び循環ろ過装置の取入口付近で採水することが原則となります。
つまり、1日あたり3回×(対角線上3箇所+取入口付近1箇所)=12回以上の測定が必要となります。
また、水素イオン濃度が低くなると消毒効果が減少するので(pH8ではpH7の時の1/4の効果)、水素イオン濃度の検査も定期的に行いましょう。
●注意事項: ※試薬のみでは測定ができません。試薬にあった測定器などが必要です。ご注意ください。
●期限(使用・賞味・消費): 1年